第1199回 この世に生まれてきたのは

 平成28年 1月21日〜

「真宗の修行は一生の聞法である」と言われた方がおられますが、
一生涯聞法をしていくことの大切さを改めて思わされます。


ときどき、「まだお寺にお参りする年齢ではありません」と
言われる方がおられます。
しかし、聞法に年齢は関係ありません。


また、「この世に生まれてきたのは、仏法を聞くためでありました」
と 武部勝之進という方が言われました。

その詩集「まるはだか」の中で、
「この世に生まれてきたのは、仏法を聞きに生まれてきたのです。
  仏法を聞いてはじめてわが身に満足できる。
  ああ、ありかたい、ありかたい」と詠っておられます。

法を聞くということによって、初めて真の出遇いがあるということです。

 何でも見えていると思っている私の眼は、本当に大切なものが

見えているでしょうか。

何でも聞こえていると思っている私の耳は、
本当に大切なものが聞こえているでしょうか。


法を聴くとうことは、本物を見ることのできる眼を、
そしてほんとに大切なものを聴く耳をもたせてもらうということです。
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  太田利生師 「激流の中で」本願寺出版社 やわらか法話より抜粋

         


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