DV加害者は意外な人

 少し前の新聞報道によると、「2005年10月5日福岡県警は、離婚した前妻に引き取られ親権を失った小3の長女(9)を登校中に連れ去ったとして、 第一東京弁護士会所属の弁護士渡辺正則容疑者(47)(横浜市在住)を未成年者略取で現行犯逮捕、同容疑者の父親で無職の春海容疑者(73)(名古屋市在住)を同容疑でそれぞれ逮捕した。正則容疑者は『連れ戻しただけ』と容疑を一部否認している。」という。容疑者の弁護士渡辺正則は、東大経済学部、法学部を卒業したあと、1989年に司法試験に合格。神戸地裁判事補、福岡地裁判事補などを経て現在は第一東京弁護士会所属の弁護士であるという。
 法律のプロである弁護士、まして、以前裁きの神であった人のDVに驚いた向きも多かったと思う。「あの人がDVなどするはずがない」という言葉を良く聞く。筆者は、このように言うのは特に女性に多い気がしている。外から見てさほど凶暴には見えないとか、あのような立場にいる人がそんなことをするわけがないといった理由である。
 
しかし、教育レベル、職種、学歴、階層とは無関係にDV加害者はいる。むしろ高学歴者が多いとの指摘もある。しかも外面がイイというのが一つの特徴らしい。だから、外から見て分かりづらいし、「きっと被害者の方に落ち度があるんだろう」ということになりやすい。また、DV加害者の特徴には、暴力の対象が配偶者だけで、「誰彼かまわずに」ではないこともある。自分を抑え外面を取り繕う結果、たまったストレスを配偶者を利用して発散させるものだから外部にはわかりにくい。また、それをDV加害者は逆手にとる。「悪いのは被害者の方である」「大したことじゃない」「そんなことはしていない」「あれは酒を飲んでいたから」等々という。だから、表面に出ていない被害者は大勢いるという。DV加害者をバタラーというらしいが、彼らは妻を強制的に服従させるために「暴力を選ぶ男たち」で、DVとは「恐怖による支配」であるという。
 要するにDV加害者バタラーは「学歴や地位が高く、外面が良くて、言葉巧みに言い訳をし、責任を転嫁するのが上手で平気で嘘をつく、暴力好きで支配欲の強い男」だということになる。そう言えば、噂では某国のK総理の元妻もDVのあげくに身重で家を追い出されたという。いやはや、くわばら、くわばら。



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