名誉白人といわれて喜ぶアホ

 南アフリカがまだ白人支配国家であった頃、原住民である黒人を最下層とし白人を最上位とするカースト制度が法によって定められていた。インドの大富豪でありインドにおいては上位カーストに属していたあのガンジーですら差別された。この南アフリカにおいて第二次大戦前から、日本人は「名誉白人」として遇されていた。このことをいまだに誇らしげに言う御仁がおられるのには、さすがの筆者も、日本人のメンタリティーの底知れぬ低さに暗澹たる思いがする。
 考えても見よ。「名誉白人」が名誉なことであるためには、「有色人種より白人の方が偉い。あるいは、上である。」ことが前提になければならない。さらに、南アにおいては有色人種が白人に差別されることこそが合法かつ正義であるわけだからこの前提は「上位者である白人は有色人種を差別するのが当然である」と言い換えてもよい。そして一部の人たちは「日本人は、白人様に差別されても当然な有色人種でありながら、恩恵を垂れていただき白人扱いしていただいている」ことを「名誉である。誇らしいことである。」と言っているのである。有色人種が白人より劣ることをはっきりと認めている日本人がその有色人種であるのであるから、さぞかし白人から見ると滑稽というより哀れに見えるであろう。「白人として扱ってやっている」白人と「白人として扱ってもらっている」日本人という関係は絶対に崩れないから、じつは日本人は決して白人とは同等扱いなどされてもいないのにである。これがアホでなければ何がアホなのであろうか。アホもここまで来れば犯罪クラスだと筆者は思う。


本サイトの読者右の橘さんの提供資料
名誉白人という称号を下さった白人様の胸のうち

米兵の意識調査 1944年プリンストン大学調査
訓練中の米兵
日本兵・ドイツ兵を殺すことをどう考えますか。
日本兵 ドイツ兵
心から殺したい。 44% 6%
やむを得ぬ義務だ。 32% 52%
義務だが嫌な気持ちだ。 18% 34%
敵兵でも殺したくない。 4% 6%
戦闘後の米兵
捕虜をみた後では、どう考えますか。
日本兵 ドイツ兵
もっと殺したい。 42% 18%
別に何とも思わない。 22% 16%
義務だが嫌な気持ちだ。 20% 54%
戦ったのは不幸。 16% 12%

これが、名誉白人と白人との違いの現実ですわね。(右の橘さん)



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