「関西人は他人の悪口を言わない」とは本当か

 以前、筆者が某「関西系」ホームページの掲示板にそのページのおもしろさと関西文化の厚みに感激して投稿した。その際、現在住んでいる県の県民性が大阪人と比較して、「くらい」云々と書き込んだ。管理人さんは好意的に受け止めてくれたのだが、別のお方から、「関西人は、自分をおとしめて笑いはとるが、他人の悪口は言わない。」とのご高説をちょうだいした。

 ほんまかいな、そうかいな。嘘いうたらあきまへんでぇ。まったく。大阪人かて、他人の悪口くらい言いまっせ、実際の話。もちろん自分を笑いもんにして場を盛り上げたりすることもありますけどね。第一、大阪にかて、「くらい」やつもおれば、外の県にも「おもしろがり」くらいいますわな。世間にはいろんなヤツがおりまんねん。そやさかい面白いんとちゃいますか。そういうあんさんかて人の悪口くらい言いますやろ。ぜーんぶの大阪人が、どいつもこいつも、一切他人の悪口いわんかったら逆に気持ちわるいんとちゃう、ほんまに。人間はねぇ、いろんなヤツが居って、いろんな気持ちがあって、それでようやく落ち着いた世間になるんでっせ、わかります。
 でもねえ、国民性とか県民性ちゅーもんもたしかにおまっせ。気候風土やら、ながーい伝統やら、歴史やら、さらには持ってるDNAちゅうもんも違いますやろしねぇ。そういうもんの影響で、ぜーんぶの人間の性格の平均が県民性やら、府民性になるんとちゃいますか。
 第一、真性の「大阪人」というあんさんがやでぇ、他人の悪口いわん筈のあんさんが、ワテに対して、しっかり悪口ゆーてまんがな、この矛盾に気が付かなあかんでぇ、全く。

と言いたかったのだが、気の弱い筆者はその「おもろい」掲示板の雰囲気を壊すことができず黙ってしまった、あーやっぱり暗いなあ。じゃんじゃん。



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