悪徳女教師 昔の先生

 ワテが小学生の頃の先生はすごおました。何せ、腹の立つ生徒がおると、どつくどころの騒ぎとちゃいまっせ。金槌持って追いかけて、ソイツの頭コッツン殴る先生もおりました。でも、誰れも文句ゆうて行ったりせーしませんでしたねぇー。そんなんまだエー方ですわ。生徒の人数、数えるのに「一匹、二匹」という先生がおりましてねー。さすがに何人かの親が文句言いにいったらしおます。でも校長先生も教育委員会のお偉いさんも、「特にどういう事おまへんやんか、冗談とちゃいますの。」てな具合でおしまいやったと聞いてます。ほんまに先生のやりたい放題の極楽ですわ。我々生徒も素直なもんで、先生のおっしゃることに間違いあるはずおまへんやんか、とばかりに何でもハイハイと聞いてましたでぇ。それに引き替え今頃の先生はつろおますな。ワテも同情してまっせほんまに。
 それはそうと、ワテの担任のおなご先生は特にふるってましたな。「今の世の中の諸悪の根源は進駐軍に押しつけられた憲法や。でも一つだけええとこもある。それは婦人参政権や。」とのたもうとりましたわ。それが社会科の時間ですわ。あと歴史のところでは、ワテが、「奴隷はどうして出来たんやろか」と質問したところ、「アホやなーお前は、その親が奴隷だったさかいやろ」。「そんならその親はどうして奴隷になったんですか」、「その親が奴隷だったからや」。「でも何でも始まりがあるんとちゃうんですか」、「はじめから奴隷だったんやがな」。「へぇー、そしたら猿の時から奴隷だったんやなー」。素直な生徒はこれで皆納得したんやから、それはそれでたいしたもんでっしゃろ。
 給食の時間、「日本が戦争に負けたんは、米くうてたせいや。そやから、みんなパン食べなあかん」「それから、くさいくさい脱脂粉乳も、ゴムみたいなカシワ肉も、石鹸みたいなチーズも何でもかんでも給食は、『おいしい、おいしい』ゆうて食べな、また戦争に負けてしまうで」。蛇足ですけど、それからしばらくして米が余りだすと当然のようにその逆さまをゆうておられましたわな。イヤー先生ってホントに良いもんですね???。



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