第536回 人間はなぜ

 平成15年 5月 1日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

こんな本が出版されました。
親鸞聖人から24代目にあたる、本願寺の即如ご門主が、
書いていただいた「朝には紅顔ありて」という新しい本です。


これまでの本は、本願寺出版社から、ご門徒あてに
出版されていましたが、今度の本は角川書店からの
出版で、お近くの本屋さんで、手に入れることが
できるものです。


その本の最初に、「人はなぜ生きるのでしょう」と言う
項目が書かれています。


一部ご紹介しますと。
「人間はなぜ生きているのでしょうか。
 考えはじめますと、きりがありません。いのちを存続させ 
 つないでいこうとする、その欲望自体が悩みの種と
 なってしまう。人間は、何とも厄介な生き物です。

 『人間が生きること』のすべての苦しみは、この問いに
 始まっていると言っても過言ではないでしょう。


  ではこの問いに答えはあるでしょうか。
  簡単に言えば、ひと言で答えられるような答えは
 見つからないと思います。

 人間はその答えを探しに生まれてきたとしか、
 言いようがないのです。

  しかし一朝一夕に答えが出なくとも、なぜ生きるのか
 と悩み、生きる目的を考える力こそが、人間の素晴らしさ
 でありましょう。


  今現在を苦難のうちに歩まれている方は、『そんな
 言葉では救われない!』と思われるかもしれません。
 しかし答えを急がず、『生きる』ことの意味をともに
 考えてまいりましょう。」


と書きだされています。

人はなぜ生きるのか、その答えを探すために生きる
のですと、第24代のご門主、大谷光真門主は、
優しく言葉で浄土真宗の教え、お念仏の教えを
説いていただいています。


出版社は、角川書店で、本の名前は、「朝には紅顔ありて」、
お値段は1200円と消費税です。
是非、お求めになってお読みいただきたいと思います。

仏教の専門用語がほとんど使われておらず、お説教を
聞いたことのない人にも分かるように工夫されています。


これを読むと、これまでの疑問がすっきりと解けていく
感じがするすばらしい本です。


妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、5月8日に新しい内容に変わります。


 

          

本願寺・りビング法話へ