第497回 回向というは

 
平成14年 8月 1日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。

毎月一回、仏教の基礎を学ぼうと集まっていますが、
前回は、蓮如上人の言葉を学びました。
数々の御文章とともに、蓮如上人の法語や訓誡などを
収録された、御一代記聞書があります。


信心獲得することがいかに   大切であるか 誰にでも
分かりやすく、簡潔に浄土真宗の肝要を述べることに
努められた法語集です。


その御一代記聞書の中で、特に印象的なものをいくつか
現代語訳でご紹介します。


第38条に「回向というは、弥陀如来が衆生をお救い
くださるはたらきをいうのである」と蓮如上人は
仰せになりました。


また、第47条には「自分の心のおもむくままにして
おくのではなく、心を引き締めなければならない。
そうすると仏法は気づまりなものかとも思うが、
そうではなく、阿弥陀如来からいただいた信心によって、
心のなごむものである」と・・・・・


第63条には、仏法に深く帰依した人がいいました。
「仏法は、若いうちに心がけて聞きなさい。
年を取ると、歩いて法座に行くことも思い通りにならず、
法話を聞いていても眠くなってしまうものである。
だから、若いうちに心がけて聞きなさい」と


第83条、「疑いなく信じておまかせするもののことは、
阿弥陀如来がよくご存じである。阿弥陀如来が
すべてご存じであると心得て、身をつつしまなければならない。
目にはみえなくてもつねに如来がはたらきかけてくださって
いることを恐れ多いことだと心得なければならない」と・・・・・


第100条には、蓮如上人は、「弥陀を信じて
おまかせする人は、南无阿弥陀仏にその身を包まれて
いるのである」と仰せになりました。
目に見えない仏のおはたらきをますますありがたく
思わなければならないということです。


第114条には、蓮如上人は、「たとえただ一人でも、
本当に信心を得ることになるのなら、わが身を犠牲に
してでもみ教えを勧めなさい。それは決して無駄には
ならないのである」と仰せになりました。


夏休みの季節です。大事なお子さんや、
お孫さんの一人でも、お念仏に出会えれば、
それは決して無駄にはならないのだと思います。


妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

次回は、8月8日に新しい内容に変わります。

   

          

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