第 1214回 喜んで 勤めて見せる

 平成28年5月5日〜

巡番報恩講で こんな話を聞きました。

 お葬式には 三つある 一つは 国葬 それに社葬などの団体葬と 家族葬。 
いままで 我々はずっと家族葬を行ってきた。

今都会で 家族葬といっているのは 密葬のことである。

また、直葬というのは、住んでいる都会で葬儀はせずに、火葬をして

故郷のお寺に帰って ちゃんと葬儀をしてもらうためにのものであった。

それを 何もしなくていいように 誤解して報道がされているのは
誠に残念なことです。
ちゃんとした人は 故郷に戻って、正式に葬儀をしているのです。


間違った情報に踊らされ 関係する人々に、知らさずに内緒で葬儀を
してしまうと、あと、二,三ヶ月大変なことになる。
次ぎから次から弔問客が訪ねてきて、疲れ切ってしまう。
内緒にせずに 堂々と知らせれば良い、来る来ないは相手の勝手
後で、なぜ知らせなかったのか。お参りしたかったのに残念だったと
嫌みを言われ、気まずい思いをせずにすむものである。

 法事も、内々でこっそり勤めるのではなく、出来るだけ多くに知らせて
ご縁を結ぶことが大事。
出来れば お年寄りが自分で何でもやってしまわずに、子どもたちや
お嫁さんに頼んで、案内をすることや、おときを頼むことなど
やってもらうのがよい。

若い者に法要の習慣を付けておかないと、自分の三回忌もやって貰えない
ことになってしまう。
めざせ、三十三回忌、せめて三十三回忌までは勤めてもらいたい。
親鸞聖人も 曾孫の覚如上人が 報恩講を正式にお勤めいただいた。
あれは 三十三回忌であった。

喜んで、お勤めをしている姿を見せておかないと、次にはつながらない。
よかった、よかったと、喜びの姿を見せておく必要がある。
そうしないと、子どもや孫へ 遺すことができない。

子どもや孫に何を残しますか、人間にとって、一番大事なものを
南無阿弥陀仏のみ教えを、確実に残そうではありませんか。



         


           私も一言(伝言板)