第1162回 自分が大切なら 〜他人を大切に〜

 平成27年 5月7日〜

自分が大切なら、あの人を大切に

アミダさまのお浄土には、共命鳥という鳥がいます。
身体は一つで頭が二つある不思議な鳥です。

 あるとき、二つの頭が「自分の声の方が美しい」と言い争いを始めました。

ケンカをしても体が一つなので離れることができません。

そこで一方の頭が「「向こうの頭さえいなくなれば私が一番になれるぞ」と、
相手に毒を飲ませました。
しかし、身体が一つなので、毒を飲ませた頭も一緒に死んでしまいました。

共命鳥は私たちのいのちの有り様を教えてくれています。
相手がだれであれ、私たちはつながっているのです。


たとえば家族なら一つの頭があなた、もう一つの頭がお父さん、
お母さん、兄弟です。

学校なら同じクラスのあの子と見えない身体でつながっているのです。
だから、他の人を傷つけるとあなた自身が傷つくのです。

自分が大切なら、その人を大切にしましよう。

                                (まえだ すみよ)
                親子で読める「ほとけさまのお話」より 


         


           私も一言(伝言板)